野良日記:豆と麦

畑までの道のりには、キウイやみかんそしてお茶畑などがあります。腰の曲がったおばあちゃんが野良作業をしているのを見ると大変だなぁと思っていました。でも時々すれ違うキウイ畑のおばあちゃんは楽しいと言います。みんなで集会室に集まって体操したりするよりこうして毎日畑に来れることが何よりの楽しみだと。今はその感覚がよく分かります。ましてや、収穫の時期なんて楽しさ倍増です。自分で育てた果物や野菜を収穫する喜びは、言葉では表現できない感覚で、体の中からじわっとこみ上げるものです。

収穫で楽しいのは豆と麦です。サヤから出す作業が思いの外楽しいのです。今年は、健康茶用にハトムギとケツメイシ(ハブ茶)、そして大豆と小豆を育てました。

オーガニック

ハトムギは麦の色が茶色くなってきたら収穫します。香ばしく炒って煮出すとおいしいハトムギ茶になります。ハトムギは美肌効果やアレルギーなどにも効果的で、イボ取り作用があることは有名ですよね。

無農薬

ハブ茶(決明子・ケツメイシ)。結膜炎などの目の症状や便秘に効果的だとか。花が咲いたあと、細長いサヤがつきます。そのサヤが茶色くなってカラカラと音がしたら収穫の合図。炒って煮出したら濃い赤茶色のお茶になりました。後味に苦味があり、漢方っぽいです。身体に効きそうだけれど、毎日飲むならハトムギ茶の方が好きです。

ケツメイシ

インゲンみたいなサヤの中にチョコベビーのような形の豆がずらりと入っています。

ケツメイシ

小豆(あずき)は試しに栽培してみたので少量しか栽培しませんでした。収穫の時期になると決まってサヤに穴が空いていて、虫が豆を食べてしまい、収穫は手のひら分くらいしかありませんでした。あずきの栽培は難しいというけれど、虫の被害が多いということなのでしょうか?

栽培

津久井在来大豆。本格的な収穫は葉が落ちてからだそうです。葉が落ちるまで待っていたら収穫前に霜が降り、サヤが黒く変色してしまいました。収穫のタイミングは経験からしか学べないので、来年は霜のことも頭に入れて栽培しよう。

霜

麦や豆は不耕起&無肥料栽培の畑にとって、大きな力になってくれる作物のひとつです。豆類は野菜の生長に欠かせない窒素を土中に取り込んでくれます。簡単に言うと肥料の代わりになります。麦類は、根っこを土中深くまで伸ばすので、自然に土を耕した状態にしてくれます。鍬で土を耕す代わりになっています。肥料になる作物を育てれば食べられるし、土にとっても栄養になるので一石二鳥です。