ストールのフリンジ作り

染色用のストールには、「はじめからフリンジ(房)が付いているタイプ」と「自分で作るタイプ」があります。いろいろな種類のストールを染めてみて、肌触りやボリューム感、染まり具合などを見てみると、今は3〜4種類の素材がいいなと思い、定番素材として染めています。しかしどれもフリンジのタイプが違うので、染める前にこのような作業をしています。

ひとつは反物タイプなので、染める前に3cmほど横糸を抜いて、ほつれ防止程度のフリンジを作る作業を行っています。目打ちを使って1本1本糸を引き出します。染めた後にこの作業を行うと、すっと糸が抜けずにかなり苦労します。

フリンジ作り

もうひとつは、はじめからフリンジが付いているタイプなのですが、フリンジ部分の結び目は染まり具合が良くないので、結び目を解いてから染めています。(下の写真は解いてから染めたフリンジの状態)

フリンジ作り

霧吹きなどで少し湿った状態にしてからフリンジを作ると作業がしやすいです。

フリンジ作り

染めた後に、再度フリンジを作るという二度手間なのですが、手間を惜しまずに染めたストールは美しい色に染まるような気がします。

フリンジ作り

染める前と後にもいろいろな作業があり、すべて手作業ですので、なかなかスピーディーに染められません。ストールの再販のお問合せいただいている方、お待たせしてしまってすみません。今週はたまねぎやマリーゴールドで黄色系や、藍を重ねて緑系の色に染めていく予定です。