動物性繊維の絹と同じ状態にしてあげると木綿や麻もよく染まるようになります。染料店で購入できる濃染剤(ディスポンやKLC-1など)や、大豆のご汁、豆乳、牛乳などを使って下地処理をする方法があります。ストールなどしっかり色をのせたい時は、市販の濃染剤を使用していますが、モダンキルト用の布は染める枚数が多いのとムラになっても構わないので、大豆のご汁で下地処理をします。
いつも悩むところは、大豆の量と水の量。どの程度の濃度が標準的なのかいまいち分かりません。本によっても違うので悩みます。今回は、こちらのサイトを参考にやってみました。今回はたくさんの布の下処理をするので、乾燥大豆500gを一晩水に浸けて、大豆を5等分にしてミキサーにかけていきます。
水で戻した後の大豆(約240g)と水500ccを入れて撹拌します。我が家のミキサーは小さいので500ccの水が限界ですが、大きいミキサーだと作業回数が減って楽だと思います。
ガーっと撹拌すると、真っ白になります。
これを布で絞ります。
草木染めは水仕事が多いので、手荒れ予防にゴム手袋をしています。
こういった作業をしていると、身体全体の力が弱くなっているなと感じることが増えてきました。筋力トレーニングもかねて、力を込めます!
絞った大豆のご汁は、たらいなどに移しておきます。
絞った大豆のかすを再びミキサーに戻して、新しい水を入れて撹拌します。これを合計2L分繰り返します。
布を入れて、よく揉み込みます。20分くらい揉み込みました。その後は、よく絞って、洗濯機で軽く脱水し外に干します。大豆のかすが布に付いていることがあるので、室内で干すより外干しのほうが良さそうです。
カラっと乾かしたら、折り畳んで保管しておきます。
途中疲れてしまったので、作業は半分で止めました。今回は水で戻した大豆を半分使って、約5Lのご汁で12メートルの布を下地処理できました。あと2〜3メートルは処理できる量のご汁が残りましたが、翌日には持ち越さず捨てました。
大豆のご汁は結構べたべたしているのと、絞りかすが飛び散るので、なるべくビニールシートの上で作業されるのがおすすめです。