この畑を借りて、来年から5年目になる。農家というわけではないが、1反以上の農地を貸してもらい、ほぼ手作業で作業してきた。こうやって土に触れた生活をしていると、少しずつ価値観が変わってきたように思える。自然との関わり方はもちろんのこと、人との関わり方でさえも、この畑の中の小さな世界が教えてくれることが多い。今年は、ハブ茶の販売をしたいと考えたので、ハブ茶の作付け面積を広げ、大豆の作付け面積を小さくした。その結果、大豆の収穫量が、昨年の半分くらいしかなかった。当たり前のことだけれど、これぞ「因果応報」だ。種を蒔いた分だけの収穫しかできないとなると、もともとの原因は過去の自分にあったことが分かる。人間世界の中だと、物事が複雑すぎて、どこに原因があったかなんてあやふやになることが多いけれど、自然や畑の中の出来事だとシンプルで、素直に自分の非を認められる。今回の収穫量をみて、大豆は私たちにとって大事な作物だということが分かったので、来年からは気合いをいれて、1年分の大豆を確保できるように種まきをしていこうと思う。さて、12月の畑はこんな感じ。
ネギをポットで育てて、その後土に植えて育てた苗。今年初めてネギの苗を育てることに成功した。
ネギを植え付ける。
今年は、現代農業でグリーンピースを一ヶ所に8粒蒔きしている農家さんが載っていて、マネしてみた。
そしたら、みんなで協力して頑張ってくれている。最近気が付いたことは、なんでも最初の段階は密に種をまくこと。間引いたりはしないこと。こうして寒い冬を元気に越してくれるはず。
古代小麦も穂のまま種を蒔く。これでしっかり発芽することを知ってから、種まきがものすごく楽になった。
この白菜は、ほぼ半分くらいは虫にやられていて、かなりの葉を捨てることになったが、とても美味しい白菜で大満足。ヒモでくくっておかないと、鳥がつついて食べてしまう!
これは、この畑を借りた年に植えたロウバイ。松田町の寄(やどりき)のロウバイ祭りで2000円で購入した苗は、ここの土に合ったみたいで、どんどん大きく育ってくれた。来年はロウバイ祭りが開催されるようで嬉しい。
12月になると、たき火をして暖をとることが多くなった。菊芋の枝を火種にして、公園で拾ってきた木でたき火をする。火は癒やされる。
今年、やたらと元気なのがこの水菜。虫食いなし。
今年育ててよかったのが、この高菜。葉をかき取って、油で炒めて食べると美味しい。虫食いもなく、寒くてもどんどん葉が生長するので、来年はもっと育てよう。
染料になるほどの量は実らないけれど、今年もクチナシの実ができてうれしい。
月桂樹はどんどん大きくなっているのだけれど、虫の被害があって、この先どうなるのかな?根元に灰をまいて様子をみている。
12月も下旬なのに、なぜかピーマン元気。種取り用に赤くなるのをまっているのだけれど、赤くならない。もう限界そうなので、このまま収穫して、種を取り出す。
今年は大根の生長がいい。にんじんはいまいち。
最近、菊芋のスーパーフードっぷりに驚いて、毎日のように食べている。アメリカンインディアンも食べていたとか。原産は北米。
今年初めて育てたスイートソルガム。種がかわいい。
モロヘイヤの種。
電気柵のおかげで、やっと南瓜の収穫に成功。電気柵は必須!
冬が越せるかわからないけど、ハヤトウリから芽が出はじめたから土に植えておく。
畑の土は霜が降りて、日陰は土が凍っていることが多くなってきた。冬の間は畑の中を整理して、春になったら人を呼べるように心地良くしていこう。