藍染めも、生葉染め、すくも藍、沈殿藍、化学建てといろいろな方法があります。今回は、藍の生葉を収穫できる時期限定の染め方「藍の生葉の発酵煮染め法」です。
藍の生葉の発酵煮染め法とは、「藍の生葉を容器の中に入れて発酵させ、その中に水を加え、成分を溶け出させる。この液を煮出して赤紫を染める方法」です。
シルクはそれはそれはもう美しい紫色に染まります(上の写真)。ウールもまあまあ紫色、木綿は少しグレーがかった淡い紫色に染まります。オススメはやっぱりシルクです。この初秋に、ちょうどタイミング良くこの煮染め法を教わる機会があったので、自宅でもやってみました。成功のような、失敗のような、まだまだ回数を重ねないと習得できない染め方です。
まず、畑から茎ごと藍の生葉を刈り取ります。蓋付きのポリバケツに茎のまま葉を下にして詰め込みます。新鮮な葉っぱであれば、あまりきれいな葉じゃなくても問題ないそうです。
必ず蓋をして、日の当たる場所に5日間置く。5日後の葉っぱの状態は、黄色や黒く変色しかけてはいるが、ほとんどが緑色の状態です。
草がかぶるくらいの水を入れて、フタをして、2日間くらい置く。時々液の色を確かめる。
液の色が薄い緑色になっています。これは成功です。ここで、薄茶やオレンジ色になっていると時間を置きすぎた状態で、赤紫を染めることはできません。
この時の液の香りは、、、臭いです。なんだろう?独特な臭いなのです。カメムシっぽいかな?
葉っぱを取り出した液を火にかけます。沸騰させて20〜30分ぐらぐら煮ます。この時、泡がたくさん出てくるので、お玉で丁寧に取り除きます。しばらくすると、とても微妙な変化なのですが、液の色がさっと赤みがかってきます。※液自体がはっきりと赤くなるわけではありません。
そこへ布を入れ、15分くらい煮染めします。水洗いして陰干しします。
ウールの糸はほんのり紫色。木綿のストールは、グレーがかった淡い紫色になりました。
まだまだ経験不足なので、煮出す時間や染める時間など曖昧ですが、来年もこの方法で染める機会があればやってみる予定です。
草木染を楽しんでいます。いろいろな植物に挑戦中ですが、藍染めの発酵煮染というのは初めてで、夏に挑戦しようと思います。ありがとうございました。
また、トライされたら掲載を楽しみにしています。
ミホノワさん、はじめまして。
この発酵煮染め法を見た時は私もびっくりしました!
薬品など入れないので安心ですし、シルクですと本当にキレイな紫色になるので、
一度やってみる価値ありです!
液をグツグツ煮ている時の色の変化を見逃さないことが大事みたいです。
あとは結構適当にやっても大丈夫な気がします。
ミホノワさんも、草木染めを楽しんでいらっしゃるのですね。
この時期はどんな植物を染められているのか気になります。
初めてコメントします!
藍の生葉発酵煮染めを自宅でトライしてみましたが、煮出しても赤紫色にかわりませんでした。失敗です。
5日間藍を発酵させたときの水の色は薄緑で上手くいったとおもったのですが、難しいです。
何かコツを教えて下さい。
白井さま、はじめまして。
まだ発酵煮染め法の再チャレンジはしていないので、コツをお教えできるほどではないのですが、
グラグラ煮出しているときに、本当に微妙なのですが、色がさっと赤みがかる瞬間があるそうです。
この時教えてくださった方は、その違いがはっきりと見えているようでしたが、
横で見ていた私にはそこまで違いがわかるほどではありませんでした。
お玉で液をすくい上げて何度も色を確かめていました。
液自体が赤くなるわけではなく、なんとなく赤みがかるという方が正しいかもしれません。
まだ藍が残っていましたら、再チャレンジなさってみてください!