手しごと日記:循環する暮らし

身の回りのものを、身近な植物染料などで染められるようになると、日々の暮らしが少したのしくなります。私の場合は、ストールやマフラー、ヘアターバン、ハンドウォーマー、エコバック、暖簾やテーブルクロス、市販品の薄汚れた白いバッグを柿渋などで染め直したりしています。大きなものは、それなりの大きな鍋や道具がないと少しハードルが上がりますが、小さなものでしたら台所にある道具で事足りることが多いです。

植物染料

先日ヘアターバンを愛用してくださっているお客様から染め直しのご依頼をいただきました。ブラウンは2年半前に購入していただいたもの、ピンクは今年の6月に購入していただいたもの。使用した植物や媒染方法などによって色落ちに差が出ることが分かりました。色が落ちてもそれほど気にならない色もあるし、色が落ちるとやや気になってしまう色もあるのだなぁと。

染め直し前

ただひとつ言えることは、染め重ねるたびに奥深い色になっていくのが草木染めの一番の魅力であること。染めているとその変化にいつも心が躍ります。下の写真は染め直し後の色。見違えますよね。

染め直し

洗剤の洗浄力が高いからでしょうか、中性洗剤で洗っても色が落ちてしまう印象があります。できれば洗剤を使わないで水のみで洗うのがおすすめなのですが、ヘアターバンなどは暑い時期にするので、汗や臭いなども気になりますので洗剤は使いたい、でも色落ちが心配だわと思っている方も多いと思います。

台所にある道具で自分で染め直すことができるようになれば、色落ちの心配事も減りますし、暮らしの中でいい循環が生まれてくるのではないかなといつも思っています。今はお直ししたり、染め直したり、なるべくモノを大事にして、長く使いたい時代ですもの。以前と違って今は草木染めの本がたくさん出ています。ご興味ありましたら、ぜひご自身でも染め直ししてみてください。

もちろん、Shukuko Quiltでご購入いただいたストールやヘアターバン、ハンドウォーマーなどは染め直し可能です。そろそろ色を変えてみようかなと思われましたら、お気軽にお問い合わせください。