草木染め24:藍の生葉染め《その1》

気付けば、9月も半ば。藍もちらほら花が咲き始めているのですが、元気な葉っぱもまだあります。作業に余裕ができた週末に、藍の生葉染めをやってみました。染めた布はシルク。藍の生葉染めは、シルクなどの動物性繊維を使うと、薬品を使用せずに染めることができます。藍の生葉染めはスピード勝負。収穫してからできるだけ早く染めるのが鉄則。水を持ち込んで畑で染めました。9月の葉でも青に染まるのかな?と思いきや、きれいに染まりました。時期によって、インディゴの量が変わるみたいなので、7月から9月頃まで10日おきに染めて比較してみるのもおもしろそうです。夏休みの自由研究でやってみたらいいかもしれませんね。

ウコンの葉っぱに囲まれた藍畑。来年はもう少し栽培面積を広げる計画です。

藍の生葉染め

まだ藍のつぼみが出ていない葉を選んで収穫します。

藍の生葉染め

茎から葉だけを採ってちぎります。

藍の生葉染め

不織布の袋に入れます。袋がなければそのままでも大丈夫です。

藍の生葉染め

藍の量はふたつかみ程度の量を使いました。秤もないので袋に入るくらいの量です。布は30gのシルクです。

藍の生葉染め

水と袋を入れて揉みます。生葉の中の藍は水に溶け出す性質があります。それを利用して生の汁で布や糸を染めることができます。

藍の生葉染め

ぎゅっぎゅっと揉んでいくと透明だった水が緑色に変わっていきます。水を見ていると、ときどき水がブルーに見える瞬間がありました。

藍の生葉染め

5分ほど揉んだところでシルクの布を投入。葉っぱと一緒にさらに10分くらい揉みました。染液はとろりとした感じです。栄養がありそうな液でしたので、最後は畑にまきました。

藍の生葉染め

最初はあまり変化がなかったのですが、だんだんとブルーに染まっていきました。

藍の生葉染め

思った以上にしっかり染まりました。

藍の生葉染め

染めたら布を広げて日にかざすようにして発色させます。

藍の生葉染め

きれいな水で布をしっかり洗います。洗いが足りないと変色の原因になりますのでじゃぶじゃぶと洗います。

藍の生葉染め

藍の持つ青。自然ってすごいなー!!重ね染めすると濁った色になりますので、濃く染めたいときは、葉っぱの量を多くして1回の染色で終えるようにします。

藍の生葉染め

空の色と一緒の色に染まりました。藍の両隣は柿渋染めの布たち。

藍の生葉染め

藍を育てておきながら、生葉染めをやったのは今回で2度目でした。藍の生葉染めは簡単で楽しいことが分かりました。染めた布は、農作業用のフェイスカバーに縫製して虫よけにしたいなと考えています。9月の藍は、藍の生葉の発酵煮染めもできるんです。結構長く楽しめる藍染め。今年も藍の種の販売ができるよう種採りまで藍のお世話は続きます。