手しごと日記:白い布

染める前の白い布も好きです。布を仕入れるときは、白い生地を触り、織りの感じや生地の厚さをじっくり確認します。染めた時の風合いを想像して選びます。染める前の生地にピンと来なかったら買いません。逆に買ったものは、だいたい好みの生地ばかりになります。実際に染めてみたら、用途と合わなかったという布もありますが、別のものに使ってみたら良かったという新しい発見もあります。

白生地

夏になると白いモノを持ちたくなります。汚れたら嫌だなと思いつつ、でもやっぱり白いモノが持ちたい。積み上げた布を眺めていたら、バッグを作ってみようと思い立ち、2種類の綿麻の暖簾生地を使って作ってみました。暖簾生地は風合いの良い生地ばかりなので、でき上がったバッグも上品な佇まいになりました。外側にポケットが付いているので、落としても大丈夫なティッシュやキャンディーなどを入れることができます。内側の布には、贅沢にもウコンで染めた麻生地を使っています。いい素材の生地を使えば、仕上がりもぐっとよくなりますね。

ワンハンドルバッグ

水筒カバーも胴体の部分をホワイトのリネンにして、ヒモ通しの部分に草木染めの布を使ってみました。染めた布をワンポイントに使うのもまた楽しい。ヒモは共布で作る予定です。

水筒カバー

何か新しいものを作る時、新しい材料や生地が必要になることが多いのですが、あり余る白生地をいろいろ組み合わせて作ってみると新しい発見がありました。凝り固まった頭をほぐして、もったいないと思わずにどんどん使って、新しい発見に繋げていきたいと思います。

あるもので作る

詳細は追ってお知らせしますが、6月25日から3日間、小田原の小さな洋服屋さんのアトリエ&ショップで、草木染めのストールと布小物を展示販売させていただけることになりました。その時に、この白シリーズのバッグや水筒カバーなども一緒にお持ちしたいと思います。他にも時間が許す限り、あんなものやこんなものも、お持ちできたらいいなと思います。6月はぜひ小田原にお散歩がてら遊びにいらしてくださいね。