藍の栽培:種まき(2022年3月11日)

2022年3月11日に藍の種を播きました。今年は展示会の準備があり、昨年よりも1週間遅くなりました。今年も、畑の横の雑木林の土をふるいにかけ、木の葉や根っこを取り除き、中くらいのポットに播きました。こうしてふるいにかけると、土が団粒化しているのがよく分かります。これが理想の土です。雑木林は落葉樹や鳥の住み処になっていることもあり、土が肥える要素が揃っています。

育苗用の土

藍の発芽温度は18度〜25度。生育温度は5度〜30度です。昨年は1週間で芽が出ましたので、毎日水をあげて発芽を待ちたいと思います。

藍の栽培

自家採種した藍の種は今年で6年目になります。毎年種から育て、花を咲かせ、種ができるまで畑で見守ります。11月頃になって、すべての藍を刈り取り、種をさらに乾燥させ、枝から種を手作業ではずし、ゴミを風で飛ばし、ひとつずつ包装し、みなさまの元へお届けします。藍などの種を採る作業はほぼ1年がかりの作業です。

藍の種の刈り取り

こうして、種を翌年につなぐ作業は、未来への恩返しでもあります。種はとても大切で尊いものです。ウクライナ情勢を見ていると、そわそわして仕方ありません。固定種の種の多くは海外で栽培し、採種されています。もし、そういった種を育ててくれているような国の大地が突然攻撃され、汚されて、農業ができなくなった時、種が入手できなくなった時、私たちの暮らしに大きな影響を与えます。だからこそ、小さな暮らしを守るために、毎年いろいろな種類の野菜や草花を多めに育て、種を採り、それを翌年へ、未来へつなぎ続ける必要があると思っています。誰かに頼るばかりの暮らしのあれこれを、自分の手を動かして作ってみる。その小さなことの積み重ねが、未来を支える基盤になると信じて。

戦争反対

ネックレス

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