草花を育てて染める

草木染めで使う植物を拾い集めることは楽しいけれど、拾うだけだと時期を逃したり、いつの間にか伐採されていたり、手が届かない高台や藪の中に生えていたり、何かと苦労が多いのも事実。染料店で購入することもあるけれど、いつかは広い庭のある場所に住んで、染料にもなる野菜や植物を沢山育てながら暮らすことが夢…いつか叶えたい。

今年の春から近所の市民農園を借りて、無農薬野菜や染料になる植物を少しだけ育てています。藍染め用のたで藍は50cmくらいまで成長したので、刈り取って藍の乾燥葉を作りました。根本から10cmくらい残して刈り取りました。うまく育てば、このあと2番刈り、3番刈りまでできるそうです。秋にはピンクの花が咲きます。

たで藍

畑の野菜と相性の良いマリーゴールド。どんどん花が咲くので、どんどん摘み取って乾燥させて保存します。マリーゴールドは花期が長く、秋頃まで花を咲かせてくれるそうです。

マリーゴールド

日本古来の染料のむらさき。この可憐な白い花が咲いている部分がむらさき草です。根っこの部分が染料になります。根っこは3年くらい育ててから使うそうです。最初はプランターで育てていたのですが、畑に移植したらどんどん大きくなって、雑草のようになってきました。今年は種が取れることを期待して。

日本むらさき

こうして草花を育てるといろいろと学ぶことも多いなと感じています。友人が薦めてくれた「鎌倉染色彩時記」という本を読んでいると、植物の奥深さが分かり、雑草と呼ばれている草でさえ、内に秘めた魅力があるのだなと感心します。

鎌倉染色彩時記