草木染め10:インド茜(みょうばん媒染)

アカネは古来から染料であったばかりでなく、優秀な生薬で、婦人科系のトラブルによく用いられたそうです。利尿、止血、月経不順、神経痛などに効能があるそう。とっても優秀な植物なんですね。

インド茜の根を乾燥させたチップを煮出して染めます。染料店で購入することが可能です。少量でも濃い赤が出せるので、茜染めの日は楽しい1日になります。

【材料】ストール生地2枚 インド茜200g 焼きミョウバン 水

ゴミや砂が付いていることがあるので、インド茜を水で洗ってから煮出します。

草木染め

インド茜200gに水を3リットル注ぎ、約30分煮出します。茜は100度で煮出すと色素が破壊されてしまうので、沸騰しないように煮出した方がいいそう。

草木染め方法

布で濾して、ひとまずたらいへ移す。2番と3番液は、煮出す時に少量のお酢を入れて煮出します。

赤く染める

布の重量の3%の焼きミョウバンを少量の熱湯で溶かし、水を注いで媒染液を作ります。

草木染め

濃染処理したストールを媒染液に浸します。みょうばん媒染は、先媒染が基本だそうです。

アルミ媒染

30分くらい浸してから布を絞って、1〜3番液を合わせた染液の中にストールを広げて入れます。

草木染め

染めムラをつけたくない場合は、最初は大きなたらいの中で30分ほどゆらゆら動かしながら染め、その後に鍋に移して煮染めします。温度を上げながら染めると染料がしっかり布に定着します。

煮染め

30分煮染めしたら、もう一度媒染液に30分ほど浸します。この時も時々ストールを動かします。

インドあかね

好みの色になるまで「煮染め→媒染液→煮染め」を繰り返して、水洗いして完成です。

赤いストール

自然の材料からいただいた色は美しい。