写真は、藍染で染めた後にヤシャブシの実を重ね染めしたリネンストールです。どちらも合わせやすそうな色に染まりました。こういう色、大好きです!
草木染めの本を眺めていると、染料になる植物って沢山あるんだな〜と感心します。でも、住んでいる環境によって、手に入りやすいものとそうでないものがありますよね。私は自然豊かな小田原に住んではいますが、植物の知識に乏しいので、近所の裏山に欲しい材料があったとしても見分けがつかない。いろいろな植物を拾い集めて、さまざまな色に染めてみたいけれど、今のところそれは叶いそうにありません。赤系の色が出る植物はお店で購入していますが、なるべくなら拾い集めたい。
ならばと考え、色を重ねることで色のバリエーションを増やそうと考えたのが、重ね染めです。草木染めの本を参考に、実際のレシピで染まった色をブログに載せていきたいと思います。染めの工程の写真は載せません。使用した染材の量や媒染液などのレシピを中心に、メモ書き程度で載せていきます。ご質問があればコメント欄までどうぞ。みなさんと草木染めの知識をシェアしていけたら嬉しいです。
↑上の写真は下染めした藍染のストールです。
【草木染めレシピ:藍染&ヤシャブシ】
リネンガーゼストール (藍で染めたもの 淡水色)約80gx1枚 ※写真上
リネンガーゼストール (藍で染めたもの 中間色)約80gx1枚 ※写真下
ヤシャブシの実 50g
媒染液:おはぐろ液25cc+水5L
★手順★
・下染めしておいたストールを水に浸しておく(ムラ染め防止)
・ヤシャブシの実と約1Lの水を小さめの鍋に入れ、沸騰後20分煮出し、布でこす(3回)
・その後、実を手でちぎって細かくし、さらに沸騰後20分煮出し、布でこす(3回)
・煮出した液を鍋に合わせ入れ、まず中間色に染めた藍染のストールを入れ、30分煮染め
・おはぐろ媒染液に30分浸す→水洗い→おにぎり絞り→ベランダに干す
・次に淡く染めた藍染のストールを、同じ液に入れ、同じように30分煮染め
・おはぐろ媒染液に30分浸す→水洗い→おにぎり絞り→ベランダに干す
・2枚のストールを鍋に戻し入れ、30分煮染めして、冷めるまで置いておく
・おはぐろ媒染液に30分浸す→水洗い→おにぎり絞り
・もう一度2枚のストールを鍋に戻し入れ、30分煮染めして、冷めるまで置いておく
・最後に水洗いして日陰に干す
★草木染め後記★
・ヤシャブシの実は細かくしてから煮出した方が、少ない量でも濃い染液が取れる気がする
・重ね染めは、布の量の半分くらいの染材を使う方が、微妙な色合いになる気がする
・おはぐろ液は布1枚分の重さで計算。本来は、布の重量の20〜30%
・何度も染液に浸すことで、定着度を上げた
・ヤシャブシはタンニンが多いので、手で実をちぎると爪や指先に色がついてしまった